『実業団登録するにあたり、不安はありませんでしたか?』・・・
といったメールを数件いただいているのでその事について少し書いてみます・・・。
実業団に登録すると覚悟を決めたのは、昨年の暑い暑いお盆休みの頃でした・・・
今からちょうど一年前に自転車の先生に出会い、それから強度のある練習に没頭する日々。
指定された練習日は一日も休まなかったし、無遅刻無欠席の皆勤賞(笑)
そんな時、以前から興味を持っていた毎年競輪場で開催されている【女子だけの合宿】に、
参加しようかどうしようか決め兼ねていて先生に相談したら、
『競輪選手になりたいなら参加すれば良いし、ロードレーサーになりたいなら行かなくて良し』
っと言われる・・・。
その返事で答えが直ぐに出た。女子だけの合宿には行かなかった。
今やりたい事は今じゃないといけない性格なので、
決断から時間が経てば経つほど、もうどうでもよくなる。
『リーソクツモ』である(笑)
『実業団チームを作ろう』っと言われれば、迷わず即答で『YES』だった・・・。
年齢的にも(あっw)これが、ここが最後のチャンスだと思ったし。
不安がなかったといえば嘘になるのでしょうか?・・・
自分の実力、走力がこのままでは到底無理だと思ったので、
それからの一般レースは連覇達成をしたり、C4でデビューウィンなど、
目の前の目標を達成して、一歩一歩壁を乗り越えていたのかも知れません・・・
まぁ、普段ボーットしていて何も考えていないようで実は真面目なんですよ(あはははは・・・)
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さて、実業団レースの開幕戦【幕張クリテリウム】ですが、
結果は、一発決勝12位でポイントを獲得しました。
自転車の先生からは、実業団レースは甘くない。
『登録して一年間は完走するのも難しいから、毎レースでのDNFにどれだけ耐えられるか。』
っと言われていましたし、
開幕戦は兎に角、『完走』が目標でした(すいません・・・)
今回の開幕戦は、一周1,7kmを15周回の25,5kmの公園内の特設コース。
距離も時間も今までのレースの倍だし、全てが未体験。
試走は、先生に付き添ってもらい入念にコースチェックと、
インターバル箇所の確認、バイクのチェックなどをしながら走る。
心拍も良い感じで上がるし、脚もよく回っていた。
前日のピラティス効果が大いにあると感じていた・・・
事前に発表されたスタートリストを見れば、
順当にいけば私が最下位だし、何周で千切れるか?とか聞いてみると・・・
監督、メカニック、夫は、『7周で千切れる』と言うし、
先生は、『5周持てば良いところ』だと予想する・・・。
いやいや正直、『30後半km/hのアベレージに一周ついていけるのか?』
っと自分が一番不安を抱いていました(滝汗)
チーム員の男子が、E3で決勝に残れるか?
という心配以上に、表面的には知らん振りをしていましたが、
実は私の完走が一番心配されていたのも知っていました(苦笑・・・)
レースではいつも、少しは緊張しろと言われるので集中してみるが、
女子6名参戦のReady Go Japanさんや、
シクロクラブさんや竹芝レーシングさんのように、
同チーム数名で参戦されるチームを見て圧倒され、
この時期にこんがり日焼けした脹脛や膝上の凄い筋肉を見て怖気づくw
集中するどころか、周りのカッコイイ選手に見惚れる。
で、やらなきゃいいものを、自らチーム員の男子の脹脛をメジャーで測ると、
自分の右脹脛の太さは、先生の細い方の左足脹脛と同じサイズだった(あぁぁ)
実業団レースは通常レッグウォーマーが使用禁止なので生足披露っすw
太さは誰にも負けてないように思えますが、
脚の色が白すぎて、とてもスポーツしている人とは思えないw
色だけで判断すれば、見た目的にどっからどー見ても虚弱体質w・・・
レース前にホットオイルをこれでもかーっと塗りたくり少しは黄みがかったか?。
あぁ。しかし。平常心を保てと言う方がどうかしているよっw・・・
とか言いつつ、緊張感もなくマイペースで食事を摂ったり、
コース近辺をクルクルと周回したり。早く走りたくて仕方なかった(笑)
私が平常心を保てなくなったのは、
決勝進出確定だと思わせた同チーム員男子の最終周回の落車だった(滝汗w)
動揺する気持ちを、彼の分まで頑張ろうっと心を落ち着かせるw
そしていよいよ、スタート地点に整列する。
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昨年の最終戦、今回と同じ幕張でのレースをこの目で観戦し、
パナソニックレディースの豊岡英子選手の果敢に攻める走りを見て感動したレース。
その地に自分も立つのかと思えば、モチベーションはマックスに!・・・
走り出してすぐに、
1コーナーと2コーナーの間の路面で自転車がガタガタと音が鳴る。
前周りから聞こえるが物凄い衝撃音がガタガタ、バタバタと。
隣の選手にジロリっと見られるくらい激しい音がしていたw
もう、ハンドル周りのネジが飛んでいくんじゃないかと思うくらい・・・
咄嗟にパンクを疑うが、大丈夫そうだ?・・・
二周目でニュートラルの手を挙げるか迷うが、他の路面では大丈夫なのでそのまま走る。
でもやはり、1コーナーと2コーナーの繋ぎ路面ではうるさかった。
3コーナーと最終コーナーは複合コーナーで、隣の選手とぶつかり合う。
隣の選手のハンドルがお尻に触れるなんて事は度々ある。
一般レースでは経験したことのないテクニカルなコーナーで、
『キャッ』という悲鳴と共に『ガシャーン』という落車音も起きていた。
開幕戦は、兎に角『完走目標』だったので、
前に出すぎず、後ろに下がりすぎず、終始先生の指示に従い動く。
メカニック、監督、夫の声援やアドバイスも聞き逃さず走る。
コーナーの出口では、必ず苦手なダンシングでのインターバルが掛かるが、
冷静に処理をする・・・。
中切れが起きると直ぐに前に詰めて自分の場所をキープする。
『もう少し前で走ろう』と指示されて前に上がったり、
苦しい時は呼吸を整え、調子に乗って前に出すぎないように走る。
それでもやはり、疲れてきて残り周回を確認するとあと『6周回』・・・
うーん苦しい・・・非常に苦しい・・・完走できるのか?・・・
何度も何度も、『ここで我慢、我慢。いけるいける』っと声を掛けられ我慢するw
無我夢中で走っていたので、な、な、なんと、
ラスト4周でReady Go Japanの伊藤選手が逃げていた事に全く気付いてない(滝汗)
残り3周目の2コーナー出口で自分の前の人が中切れを起こすが、
大丈夫大丈夫。直線ですぐに追いつけるっと思っていたら、
あれれ・・・追いつかないではないかwww
これはまずいと、自分が前に出て先頭集団を追いかけるが差が詰まらないw
半周程を必死で追いかけ残り2周回のゴールラインで、
ダンシングでダッシュすれば先頭集団に追いつく距離なのに、
すぐ目の前にいるのに、自分だけの力じゃ無理だと判断して後ろを待つw
残り1周を何としてでも走りきらねば、っと竹芝レーシングの選手と二人で回す。
自分も苦しいが、竹芝レーシングの選手も相当しんどそうだったので頑張る・・・
足切りされずにラスト1周のジャンを聞き、ゴールまで無我夢中で走った。
残り2周回はずっと竹芝レーシングの選手と二人だと思っていたら、
最終コーナーの出口で左側にピンク色のジャージがチラリと見えたので、
そこから最後のゴールラインまでは必死で踏み回して3人のスプリントに勝ったw・・・
ゴールしたら涙が溢れた・・・
正直、完走できると思ってなかったので嬉しかった。
その場に泡を吹いて倒れそうなくらい苦しかった。
レース中にもヨダレが流れていたらしいが拭えないくらい苦しかった(w)
レース直後、なんとリヤタイヤ(チューブラー)が見事にパンクしていましたorz・・・
強運の持ち主なんだろうか?無事に完走できてよかった・・・
滅多に褒めてくれない、
先生にも、
褒められたし~、
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メカニック、監督、夫にもこの一年間の成長を驚かれた・・・
でも今回の反省点はいっぱいある。ほんとにほんとに沢山ある。
だいたいレースなのに完走目標ってすいませんって感じだしw
今後は、もっと周りを見れるように、そしてやっぱり積極的に走りたいと思う・・・
今回、目標を達成してポイントが取れたのは、
現地で応援してくれたチーム員や、先生、メカニック、監督、夫と、
地元で心配してくれていた仲間のお陰だし、
レースの運営関係者の方々にも感謝しています。
そして、何よりもフェミニン新人の無名の私にも、
沿道で声援を送ってくださった方々に心より感謝しています。
『ありがとうございました・・・』
帰りの車では、完走できた胸の高鳴りよりも、
落とし忘れた脚のホットワックスが熱くて熱くて火照っていたw
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