2014年03月29日

憧れだったJBCFのゴールスプリントを遂に体感した★★★★★


3月23日、2014年度のJBCFのシーズンが始まりました。
レースの翌日の回復走は毎回、毎回、レースを思い出しては悔しくて、
涙を流しながら回復走をしていたのに、
開幕戦であった宇都宮レースの翌日の練習は、一滴も涙が出ませんでした。

開幕戦は【宇都宮クリテリウム】
日付:2014年3月23日
会場:栃木県宇都宮市清原工業団地内
距離:1周2,7km×9周=24,3km(Fクラスタ)
結果:6位
time: 37:26
+top: 00:00
km/h: 38.94
point: 45

レースの詳細ですが、
まずは、私の自転車先生のブログをご紹介させてください…

【↓以下、自転車先生のブログを抜粋】
お春さん、開幕戦であり、緊張してるとは思うが、
今までしっかりやってきたからからこその精神的余裕を感じれた。

去年1年、ズタボロにやられながらも、また今年もスタートラインに
並ぶ心の強さは半端じゃない。皆ならできるだろうか?
僕なら出来ないと思う。参戦初年はまあそんなもんだと
言ってきたが、やはり辛かったし、正直楽しくないと思う時間も
あったと思うが、またこうして最前列に図々しく並んでる心の強さは
おそらく全ての実業団レーサーで1、2を争うのではないか。

昨年のシーズンが終わって半年、休むことなく、強度を保ちしっかり
練習してきた成果をだすだけ。スタートラインに見送るだけで
胸が熱くなる。

なんとか出し切ってほしい。

カメラ撮るつもりだったが、それはチーム員に任せ、
1周回目から大声で指示をだした。
ファーストラップ、すでに辛そうだ…。
一回目の指示が耐えろ!耐えろ!

最後まで持つかな、不安がよぎる。
しかし、アタックと牽制にしっかり対応し、くらいついて
また集団で帰ってきた。
この段階で2名が離れてるとゆうことは、最初の攻防があり、
しっかり対応できたことがわかる。

いける!

2周回目~8周回目まで、アタックと牽制を繰り返し、集団は10名で変わらず、
そこにしっかりお春さんも残ってる。
練習の成果、指示をしっかり守り抜いた証拠であり、
今までの僕の厳しい発言や態度を食いしばって耐えてきた
ことがついに結果となって現れる時がきた。

ラスト周回に入れば意地でも集団から離れないであろう
ことは今までの練習から分かってる。
ここまで来たことだけでも凄いし、すでに俺も半泣きだが、
まだ合格点はやらない。

最後にまってるのは、そう集団スプリント!

昨年1度も出来なかった、先頭集団からのスプリント。
ゆえに経験値は0だ。
だから最後の俺の指示は、女子ではあり得ない、残り250m
でのロングスプリント!

ヨーイドンの瞬発短距離スプリントでは
部が悪いし、メンツも先頭集団だから、強い人しかいない。
ここで勝つにはロングスプリント崩れの3位狙い。

「死んでもええからこっからいけ︎」

の掛け声とともに近くにいた全員が僕を見る…。
そしてお春さんのスプリント!
のはずが、僕の声を聞いた全員が一斉にダンシング。
あれ?皆さんそんな作戦ちゃいますやろ?
おかげでお春さんのスプリント経路が塞がる。

で、一回座る。
みんな加速する。
お春さん道を探す。
前が開ける。
しかし、一回立って、座ってからの立ち直し。
伸びない。

そしてゴール。

そして僕のとこに帰ってきた。
お春さんは泣いている。
そして僕も涙をこらえるのに必死。

俺の涙は嬉しい9割、悔しい1割。
お春さんの割合はわからないが、今まで
みたことのない先頭集団からのスプリント。
きっとどうしてよいかわからなかったのだろう。
1度でも経験をしていれば表彰台に乗れたかな。

お春さんはまだまだ強くなる。

ここから、実業団レーサーお春の始まりだね。
よく頑張りました。

ここから先はさらに厳しいステージが待ってるが、
今までの全ての練習が正しい方向に向かってる
証明ができたので、上り続けよう。一緒に。
そして皆で!

ゴール後涙を流して帰ってきた姿を思い出すだけで
涙が込み上げる。
他人のレースで、感動し、鳥肌が立つことはあるが、
涙がでるのは初めてだ。

ほんと最高のレースでしたよ。
お疲れさま。

休む暇はないので、またしっかり今週からも
調子に乗らないように、ボッコボコにしてあげますからね。

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レース当日は、レースまでのアップ時間をチーム員のタクさんに付き添ってもらう。
アップの手伝いをしてくれたり、傍にいてくれるだけで安心感である。
お陰で、大勢の観客に圧倒されることもなくいつもと変わらず平常心で集中できた。
ただ少し選手紹介をされると不慣れでちょっぴり恥ずかしかったり…
と言いつつ、先頭のド真ん中に並ぶあたり相変わらず図々しさは伺える。

F.jpg
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落ち着いてスタートし、1コーナー、2コーナーと前の位置で抜けるが、
先頭を引く大学生の勢いが良くてペースが上がる。

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コーナー出口からのインターバルに食らい付くのも必死である。
昨年の苦しかった全レースの感覚を思い出し、一周目から既に余裕はなく苦しかった…。




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自転車の先生に、ゴールライン250m手前でずっと指示を出してもらっていたが、
その指示を守り、一周一周を完了させるだけで精一杯。
これが世界で走る針谷選手か…
これが実業団レースの女子の先頭集団か…


7.jpg

歯を食いしばり先頭集団に食らいつき、
何とかゴールスプリントまで残れるように考えて走る。
何度か強豪選手によるアタックがあったが今回は反応しない。




昨年は、かっこ良く言うならどんなアタックであろうと経験値を上げる為に、
全て反応し失敗を繰り返してきた。
反応する度に自滅することを何度も何度も繰り返してきたが今回は我慢だ。
弱い自分が生き残るために『我慢』するという約束…。



8.jpg

自転車先生の指示は、『耐えろ、耐えろ絶対耐えろ』
『絶対後ろに引くな』『絶対下がるな』『絶対我慢』…
っと、言葉の最初に『絶対』という熱い気持ちが込められていた。

『絶対』=『必ず』だと思うので、

毎周回、自転車先生の待つ場所まで帰るのに必死だった…



9.jpg

私には余裕なんて一ミリも無い。
心拍は常に180bpm台。
最後まで、過呼吸を起こさずに耐え抜きたい。
これが現状だった…。



ここまで来るのに一年…。
昨年は、自分自身で『最下位の女王』と名乗るほど悔しい思いのレースばかりで、
よく耐えたな~っと自分でも思う…。
レースシーズンが終わってからの寒い冬の間も、
雪の降る中を、向い風の中を練習強度を落とさずにしっかり走った。

走り過ぎて常に筋肉が緊張していたり、
追い込みすぎて過呼吸をおこし、
3月の頭に一週間のドクターストップが掛かった。


レース目前に練習が出来ない不安な気持ちでいっぱいだった日は、
『今の自分から自転車を取り上げられたら何も残らない…』
っと、自転車の先生の練習をビデオ撮影や、バイクペーサーをして
出来ない時に、自分に出来ることを見つけて過ごした一週間。

そんなこんなで、
今回の開幕戦は、本当は最後まで走りきれるか不安だったが、
練習してきた事を信じてスタートラインに立ち、最後まで走り続けた…。


憧れだったJBCFでの初めてのゴールスプリントの光景は、
この先ずっと忘れないと思う。

10.jpg



宇都宮のレース会場で、心温まるご声援を頂きありがとうございました。
ブログを閲覧くださっている方々からもお声を掛けていただき、走る力になりました。
今シーズンも全力で走りますので応援して頂けると幸いです…。


そして、ここまで愛情持って育ててくれた自転車先生や、
一緒に練習してくれるチーム員、監督、メカニック、
自転車に費やす時間を理解してくれる夫にも感謝しています。

これからも、チームMOJYUMAの仲間のもとで、
年初に掲げた目標に向かって頑張っていきます。


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posted by 桃春momoharu at 23:59| Comment(11) | TrackBack(0) | カテゴリ無し | 更新情報をチェックする