自分よりも強い人と走る超高強度の練習であり終了後には廃人と化す。
今まで4年間の自転車生活で心に深く残っている事といえば、
レースで経験したことは勿論、練習を取り上げるとすれば、
・初めて一日200kmを走った日
・自転車2年目に月間2500km二回走破
・京都~鳥取砂丘370kmを24時間以内に走る
・2週連続、極寒3日間で500km走
・嗚咽が木霊する山岳練習
以上の5点は5本の指に入るとても思い出深い練習である…
更にこの冬は、この先思い出になるであろう厳しい練習にも参加させてもらい、
オフシーズン中のトレーニングに耐え励んでいる。
そのうちの一つに、
チームMOJYUMAのevo君がコース設定をしてくれた『東條周回練』がある。
正月明け、その東條周回を使い二ヶ月で-7kg減を宣言した自転車先生が、
心拍120~140台でノンストップ4~5時間走を企画する。
男子にとってはダイエット走やLSDであっても、
私にとってはダイエット走でもLSDでもメディオでもなく、
きっちり高強度になる事は予想されたので覚悟を決めて参加した…
小雪が舞い路面ウェットの中、一周12~13kmを周回する。
短い上り坂があり私にとっては十分に上り基調だと感じるコース…
1周目は下見で、2周、3周目は男子のダイエット走、LSD域に着いて走ると、
私の心拍は平地で160台、上りで175bpmまで上がる…
4周目は私の心拍を130~150台で先頭固定で走らせてもらえる事になったが、
寒い中一緒に走ってくれたW田さん、evo君、自転車先生には、
体が冷え切ったのではないかと申し訳なかった…。
5周目には男子のペースに戻されると、
一旦自分のペースに落とした体は反応できずに残り周回は一人で走った。
『いやぁ…厳しかったなぁ…本当に辛かったなぁ…』
信号待ちで少しでも休めれば…っという魂胆が、
こんな時こそ信号に引っかからないように上手く走れてしまう自分が憎い…
『トイレに行きたくなるかも知れないし』っという甘い考えを見破られ、
車の鍵も取り上げられてしまうと、不思議とトイレにも行きたくならず…
ノンストップ4時間走。
小雪舞う中の残り二時間の最初は無心で走っていましたが、
なかなか皆にラップされない残りの2周は、
『みんな違うコースへ行ってしまったんだろうか?』っと心細くなりました…。
もう心細くなり止めたい気持ちが現れた頃、
スタートゴール地点を3時間50分で通過してしまう…
この日の目的は【ノンストップ4時間走】だったので、
『あぁ、あと一周しなくちゃいけないのか…』と弱気虫と戦いながらラスト1周を走り始める。
一人になっても上りの心拍は160台までに抑えるようにと言われたのに、
少しくらい大丈夫だろうと、165~170台で上っていた自分は、
後半の上りはもうヨレヨレでフラフラ…
最後の上りをやっとの思いで上り、半泣きでメソメソ下っていると、
先に完走した男子陣が逆走で迎えに来てくれた…。
薄っすらと小雪舞うなか坂道を登ってきてくれた
W田さんと、evo君と、自転車先生の姿を見たとき、
安心したのと嬉しさと何とも言葉にならない安堵感でいっぱいでした…。
このコースは、『もう嫌だ…』っと思ったのに、
またその地獄練コースの企画が上がる…。
嫌だ嫌だと言いつつも、嫌だと思える練習が一番良い練習だと言い聞かせ、
『覚悟を決めて参加させて頂く。』
厳しい練習には一人で耐えるよりも、
と、いつも優しい心の友コバビーさんに声を掛けると来てくれた…
・東條周回6周をペースを上げずに
・なるべく縦横の人と密集させて小さな集団で
・上りは平地よりも少し踏んで
・早目のローテーション
私に関しては、
・ローテーションをする事と集団に隠れることの違いを学ぶように。
・辛くなれば集団の後ろで張り付いても良し
・なるべく6周完走目指して
しかし、走り出して直ぐの上りで、チェーン落ちで足止めw
自転車先生が遅れた私を直ぐに拾いに戻ってくれ、自転車先生と集団を追うことに。
普段私と一緒に走ってくれている自転車先生は、私をここで急いで集団に戻さずに、
なるべく私の心拍を一気に上げないようにペースを作ってくれた。
苦手な上り坂で集団との距離が開いてしまう…
得意な下りで自転車先生の後ろに張り付き踏み距離を詰める。がウェットなので慎重に。
平地でも踏み続け距離を詰め、上り坂で目の前に集団が見えているけど我慢…
二周目の得意な下りを使い集団に復帰する。
自分一人だったら一気に心拍を上げてしまい集団に復帰することは出来なかっただろう…
『学んだ』
この日の心拍域の設定はなかったので、
淡々と走る男子と一緒に走ると自ずと超高強度域に達する。
雪が降り、コース1周のうち半分はウェット。
前、横の人との間隔を小さく保ち速いローテーションに交じり回していく。
苦手な上りは、苦手だからこそ前に出て自分のペースに持ち込め。
っと教えられるが後ろから被せられる。
下りだって容赦ない…
どうすれば最後まで残れるのか?
誰の後ろにつけば良いのか?を考えながら。走る。
この日の平均心拍はどの周も170台。超高強度で二時間。
一周毎に背中のポケットからゼリーや羊羹を取り出し、
走りながらモグモグ補給し耐える。
4周目の上り坂で辛くなりヒーヒーヒーヒーと過呼吸を起こしてしまう…
自転車先生の『落ち着けー!!!』という渇を聞き、
自分の口に手を当て、なんとか呼吸を整え脚を止めずに集団に食らいつく。
呼吸が落ち着くまでは最後尾で、evo君に声を掛けてもらい励ましてもらいながら走る。
もうこの時のしんどさは、いま思い出すだけでも涙が零れるくらい辛かった…。
evo君に助けてもらい下りを使ってローテーションに戻る。
残り1周はペースを上げるので5周目は最後まで耐えるようにと励まされる。
…残り一周でペースを上げると言ったのに、5周目も若干上がったような…
もうこうなりゃ最後だ。必死のパッチだ。
下りは更に集中して、隣の人とスレスレでのローテーションで下る。
っと、突然左後ろで、
『パーンッ!!!』と爆音。
バーストだ…
直ぐに自転車先生だと分かり止まろうとするが、
『先に行ってください』っと言うので行こうとすると、
替えタイヤは持っていたけど空気入れを持っていないとのことで、
私だけ呼び止められた…。
自転車先生に、『良いタイミングでバーストしたか?』っと聞かれたとき、
『…ここを下ったら残り少しで5周目完了だったのに…』っと反論できる自分がいたけど、
チェーン落ちで集団復帰するまで救ってもらったのに、
寒い中見捨てるなんて私には出来なかった…。
でもレース中なら、見捨てる覚悟も必要ですね…。
『東條周回地獄練』…
応援してくれる仲間が居てくれるから苦しくても頑張れる…
これを頑張ったらきっと…
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