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実業団シリーズ戦の開幕戦、宇都宮クリテリウムに参戦してきました。
メールやコメント欄で応援してくださった皆様や、
ブログを通じてレース会場に足を運んで頂き温かい声援を送ってくださった皆様、
現地でお手伝いくださった皆様には心より感謝しています。
レース後、何よりもまず一番に皆様にお礼を言わなければならないのに、
レポートが遅くなってしまったことをお詫びします…。
開幕戦での走りを頭の中の回想と、撮っていただいた写真を見直し、
どこが良くてどこが悪かったのか、という作業を何度も何度も繰り返しています。
終わったことを振り返り一つ一つ改善していくことも私にとってはとても重要であり、
後悔や悔しかったで終わらせてしまわないよう前進するための学習です。
開幕戦を振り返ると簡単にはまとめられずにいました。
上手く書こうとすると、このままずっと放置してしまいそうなので、
実業団レーサーだと驕らずにド素人の主婦が実業団に雑ぜて頂いているという目線で、
一般レーサーが一番聞いてみたいところに触れられる立場として、
レースでの事を感じたまま飾らずにありのままを綴ろうと思います…。
【JBCF開幕戦、第二回宇都宮クリテリウム】
開催日:2015年3月15日(日曜日)
開催地:栃木県宇都宮清原工業団地内
天候:曇り
距離:一周3km×8周回
スタート時刻:11:40
エントリー:22名、完走17名
結果:8位
レース一週間前に足掻いたってどうしようもないので練習は主に確認作業。
いつもならレース一週間前は大概開き直り練習に集中できるのですが、
その確認作業の練習で千切れる、遅れる、上半身が重くて動かない…
良いイメージで終わりたかった確認作業が悪いイメージで終わってしまう。
完全に、『開幕戦』というプレッシャーが圧し掛かっていました。
思い起こせば、昨年のレースで一番厳しくてしんどかったのが同、開幕戦の宇都宮でした…
周囲からは先頭集団での完走は無理だと言われたあのレースで、
しんどくてしんどくて苦しい中、自転車先生の声援や指示と言えば、
『堪えろ!』『この周耐えろ!』『絶対後ろに下がるな!』
で、何度も何度も集団から千切れかけながらホームストレートに帰ってきたら、
また『ここで耐えろ!!!』ですよw…どれだけ耐えれば…w
その苦しい状況から先頭集団でスプリントが出来たことが奇跡だとも思われたレース。
ゴールして自転車先生のもとに帰るときには、満足感と悔しさとでワンワン泣いていました。
あの、苦しかった事を一年経った今でも、体が、脚が、脳が、覚えています…
寒い冬の間のオフトレを頑張ってきたのだから自信を持って挑みます。とは言ったものの、
それをもう一度やるのかと思うと、そりゃ嫌でしょ。えぇ嫌ですよ。
しかも一年前に予想外のスプリントをしちゃったので、
今回は絶対にスプリントで着ってやろうと自分自身に期待しちゃいますからね。
しかし、今回のナショナルメンバーが含まれたエントリーリストが発表されると、
監督は先頭集団でのゴールは無理だと言いますし、
『相手はナショナルやぞ!』っと何度も何度もビビラされましたw…
監督予想は、『第二集団で12、3番手でゴール』でした。
だけど、そう言われる度に心底の『見返してやる』という気持ちも積もっていきました。
結果、寒い冬の間の厳しい練習を積んできたことが報われたと思いましたし、
今回のレース結果に一番驚き、喜んでくれたのは監督でした。
レースへは、自転車先生と、evo君、私の3人で遠征しましたが、
当日は、evo君のお手伝いにとナスファンクラブの松元さんが宇都宮駅から同行してくださり、
レース前の準備からレース中の撮影など本当にたくさん助けて頂き感謝しています。
初めてお目にかかったのに、スタート前にずっと傍で見守ってくださったり、
またレース後も上着を持って迎えてくださり、行届いた心配りに、
後で同い年だと発覚するのですが、父親のように安心して頼り切っていました。
さて、本題のレースですが、
スタート集合時間15分前に召集場所に行くとまだ誰も集合しておらず、
スタート10分前になっても女子が集合しないので召集係りの方が慌てていました。
結局、召集場所には全員が集まらずスタート地点に移動しました。
いつも見送ってくれる自転車先生はレースを走っていたので、
お手伝いに来てくださった松元さんに見送ってもらいスタートラインに着きました。
今シーズンもサポートして頂いている【YONEX】様への感謝を込めて、
一番前の目立つであろう沿道側の場所に並びました…。
現地まで応援に来てくださったYONEX社員の皆様や、
自転車先生、監督、応援してくださった皆様へ最後まで頑張ることを心の中で誓いました。
レースを終えた自転車先生もスタート前には来てくれて、
声は発していませんでしたが、『落ち着いて』っと言ってくれたのを開口だけで読み取りました。
スタート地点では緊張もなく落ち着いて号砲の合図とともにスタートしました。
前日に、自転車先生からコーナーの開けが遅いと指摘され、
『何を今更…そんなこと今更言われても…』っと不安になるが、
ウォーミングアップではコーナー開けのダッシュを入念にチェックしていたせいでしょうか、
前日指摘された所が上手くできていました。
昨年とコース変更のあった通称『へそ』の180度ターンへの進入も、
監督の指示通りに私は一列に並ばずに一番イン側のライン取りを選択する。
何度かアタックが掛かりましたが、どれも同じ場所だったのでその場所だけ気をつける。
私にはまだまだ自分から何か仕掛ける余裕なんてありません。
中切れしそうな人の後ろには着かないようにしたり、
兎に角、先頭集団に残れるように必死のパッチです。
初めてナショナルの人や強豪勢と走った感想は荒々しいサバイバル地帯…。
私のような無名のド素人が脚を休めそうな場所で走ろうとすると容赦なく被されます。
時には、『後ろへ下がれ』っと手で合図されます。
が、そこで下がってしまっては千切れてしまうので、下がれと言われれば前へ出ます。
目の前で、強引な幅寄せを目撃しました。
その幅寄せに思い切り睨みつける選手。
中には真っ直ぐ走らずに急ブレーキをかける選手もいます。
そんな危険な選手の後ろには着かないように気をつけて必死で走りました。
昨年のレースアベレージが38km/h台で、
今年は180度ターンのコースが増えての37km/h台だったので、
昨年とレースペースはさほど変わらなかったのでしょうか、
ただ、自分の走力は強くなっているという実感はありました。
『あと何周だろう?』と思った時にちょうどラスト周回の鐘が鳴りました。
もうここまで来たからには絶対にゴールスプリントをするという気持ちと、
『表彰台に立つ』という気持ちを強く持ち、
ラスト周回に入りました。
ペースも上がり、180度ターンの『へそ』のコーナー開けで後ろの方にいた私は、
最終コーナーの手前から番手を上げて行き、最終コーナーを3番手で出ます。
先頭はナショナルの合田選手で、二番手はパナソニックレディースの豊岡選手。
その豊岡選手の番手で最終コーナーを出た私はピタリと豊岡選手のスリップにつきます。
ゴールまで残り800m。一瞬ペースが緩んだように思いました。
すると両サイドから列車が上がって来ました。
左の列車に昨年最終戦で優勝した選手を見つけ、私はそこに乗り換えました。
ゴールまで残り500m付近だったでしょうか?…
強豪勢と同時にスプリントを開始すれば分が悪いことは昨年確認済みなので、
ゴール残250mで応援してくれていた自転車先生の前を先頭で通過する姿が脳裏を過ぎり、
一番最初にアタックを仕掛けようとしますが、残500mではまだ早すぎるだろうと、
アタックしようとした気持ちを落ち着かせました。
しかしその躊躇いの後、二度と自らのスプリントは出来ずに、
残250m地点で一斉にスプリント開始。
残800m、500mでは『イケル』と思っていましたが、
実際にスプリント体制に入ると激しく体力を消耗していて、
下ハンドルでは自分の体を支える力が残っておらずに、
ゴールラインまでブラケットを持って必死でモガキました。
ゴールラインを超えると、
恥ずかしいくらい誰よりもゼーゼーハーハーという嗚咽音がしていました。
開幕戦を走り終えた私には、昨年のような涙はありませんでした…。
ゴール後に、レース前日に自転車先生に、
『ゴール手前で豊岡選手の番手を取っていれば表彰台に立てる可能性は大きい』
っと言われたことを思い出しましたw…
レース翌日から私への反省点が一つ、二つと露になりました…
自転車先生からの厳しい言葉は、
『ゴール250m前までのことなんてどーでもいいっ』でした…orz…。
レース当日の帰路は、
リーダージャージを狙っていた自転車先生の反省点で車内は盛り上がり、
私の好成績は掻き消されるほどでした…。
やはりそこは私が『表彰台』という結果であれば、
自転車先生の悔しさも吹き飛ばせていたことでしょう…
レースはゴール前が一番大事であり、
そこへ向けてしっかり走れるように改善したいと思います。
応援してくださる皆様へ良い結果報告ができるように頑張ります。
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